8月21日(水)千葉県立千葉特別支援学校にて行われました支援学校の教員向けの夏期講習「知的障がい児童・生徒の口腔ケア」
講師:伊藤政之歯科医師(日大松戸歯学部の特殊歯科 歯学博士 自閉症スペクトラム支援士)

にて開発中の「はっするでんたー」を紹介して頂きました。

昨日は千葉県立千葉特別支援学校に行きました。
支援学校の教員向けの夏期講習会へ参加させて頂きました。
研修内容は「知的障がい児童・生徒の口腔ケア」と題して講演。
講師は、日大松戸歯学部の特殊歯科に勤務し、自閉症ストクトラム支援士の資格も有する、伊藤政之博士による講演でした。

伊藤先生は、私の息子の歯科治療の担当医でもあり、伊藤先生とは共に、発達障害児の歯科治療における困難を軽減するための取り組みとして、私は当事者の親という立場から、そして伊藤先生は医師や支援士という立場から共に取り組んでおります。

実際に息子の治療風景についても撮影をさせてもらい、youtubeなどで公開しながら、発達障害のある子どもたちの歯科治療法について、ほかの医師たちにも理解を伝えようと公開についてご協力頂いております。

伊藤先生の講演は2時間。
190枚という膨大なスライドデータから様々な治療方法や、事例を紹介されて講演されておりました。
中でも絵カードによる治療器具や治療過程の可視化については、ITツールを活用したデジタルコンテンツについても有効的であるという事を言われておりました。

まだ開発途中の段階ですが、この支援機器についても伊藤先生の監修を頂き、また今回の講演の中でもこの支援機器について紹介を頂きました。

この『はっするでんたー』は、今週末に早稲田大学で開催される自閉症カンファレンスNIPPON2013でも展示いたします。
展示場所については、医療ブースの方で展示する予定です。
歯科治療は、健常者でも怖い治療です。

キーンという音や、普段見たことが無い治療器具を自分の見えないところで操作されて治療されるので、恐怖を感じてパニックになることが多いです。
そのため、治療においては全身麻酔を使って治療する場合もあり、その体に対する負担は、虫歯一本で命がけになる場合もあります。

ITツールが普及してきた昨今、生活支援のソフトは多く存在しますが、まだまだ医療支援については遅れています。
少しでもこの普及されているIT機器が生活支援だけでなく、医療支援でも活用されるように、私も研究開発に取り組んでいきたいと思います。